2023年4月9日、初めて美ヶ原に登りました。
美ヶ原といえば、車で山頂近くまで行ける観光地というイメージがあります。ところがこの日は、ビーナスラインが冬期閉鎖中。山の上まで車で行けません。
そこで三城(さんじろ)から歩いて登りました。標高1,400mから2,000mまで、自分の足で。雲ひとつない快晴で、これ以上ない一日になりました。
コースデータ
| 山 | 美ヶ原(王ヶ頭2,034m・王ヶ鼻2,008m)/長野県松本市 |
| 日付 | 2023年4月9日(日) |
| ルート | 三城〜ダテ河原コース〜王ヶ頭〜美しの塔〜烏帽子岩〜王ヶ鼻〜三城 |
| 距離 | 13.0km |
| のぼり/くだり | 805m / 804m |
| 行動時間 | 3時間41分(11:31〜15:40) |
| 標高 | 1,414m〜2,047m(GPSの記録) |
| 天気 | 快晴 |
| 同行者 | ソロ |
YAMAPのコース定数は23で「ふつう」。標準タイムは6時間14分です。走れる区間は走ったので3時間41分になっていますが、歩けば6時間ほど見ておいてください。
三城のダテ河原コースから
スタートは三城です。松本市の東、美ヶ原の南西側の麓にあたります。

牧場の柵の向こうに、電波塔の並ぶ稜線が見えています。あそこが王ヶ頭です。見上げるとけっこう高い。

道標には「(ダテ河原コース)王ヶ頭 3.1km」「三城いこいの広場 0.6km」「(木舟コース経由)王ヶ鼻 4.2km」とあります。三城からは複数のコースが延びていて、この日はダテ河原コースを登りました。
駐車場は登山口のそばに5台ほどのスペース。小さいので、混む時期は早めに行くか、三城いこいの広場の駐車場を使うことになります。
コースタイム一覧
| 時刻 | 地点 |
|---|---|
| 11:32 | ダテ河原コース登山口(三城) |
| 12:51〜13:04 | 王ヶ頭 |
| 13:34 | 王ヶ頭ホテル |
| 13:50〜13:52 | 塩くれ場 |
| 13:56〜13:57 | 美しの塔 |
| 14:17〜14:20 | 烏帽子岩 |
| 14:30〜14:33 | 王ヶ頭 |
| 14:43〜14:48 | 王ヶ鼻 |
| 15:39 | ダテ河原コース登山口 |
登りは1時間19分、下りは51分でした。山上で1時間45分ほど過ごしています。
区間レポート
樹林帯を登る
ダテ河原コースは樹林の中を登っていく道です。展望はほとんどありません。
4月上旬なので、地面には霜柱が立っていました。日陰には雪も残っています。上に行くほど冷えるのが分かります。
途中に使われていなさそうな小屋がありました。中は見ていませんが、古い建物です。
1時間19分登って、稜線に出ました。
王ヶ頭

12時51分、王ヶ頭に到着。標高2,034m、美ヶ原の最高地点です。
この日は雲ひとつない快晴。北アルプスの稜線が、白いまま横に並んでいました。4月上旬なので、まだ山は真っ白です。
ただし、寒い。標高2,000mの4月上旬は、下界とは別世界でした。
王ヶ頭ホテルは休館中
王ヶ頭のすぐ隣に王ヶ頭ホテルがあります。この日は入口に貼り紙がありました。

トイレ、休憩所、喫茶、食堂を含む全館が休館。期間は3月28日から4月14日と、4月17日から4月20日でした。
この時期は山上でトイレが使えません。公衆トイレも冬季閉鎖の札が下がっていました。飲み物も食べ物も買えません。全部持って上がる必要があります。
ということで、この日の昼ごはんは持参したものです。

美ヶ原高原を歩く
王ヶ頭から東へ、美しの塔の方へ歩きます。

夏に来ると緑の草原と放牧された牛でにぎわう場所ですが、この時期は草が枯れ色のままです。牛もいません。そして人もほとんどいません。
これはこれで良い。広い高原を独り占めしている気分になります。
塩くれ場を通って、美しの塔まで往復しました。美ヶ原の写真によく出てくる、あの石造りの塔です。
烏帽子岩と崖沿いのトレイル
戻る途中、烏帽子岩に寄りました。ここへ向かう道が、この日いちばん印象に残りました。

台地の縁、崖のすぐ横を通る道です。片側が切れ落ちていて、その向こうに松本平が広がっている。走っていて気持ちのいい道でした。
烏帽子岩には「危険」と書かれた表示がありました。景色に見とれて足元をおろそかにしないほうがいい場所です。
王ヶ鼻がいちばん
王ヶ頭まで戻って、そこから王ヶ鼻へ。10分ほどです。

ここが良かった。美ヶ原でいちばん景色が良いと言われる場所だそうですが、行ってみて納得しました。

王ヶ頭は電波塔が立っているぶん、視界がさえぎられます。王ヶ鼻は台地の西の端に突き出しているので、松本平を真下に見下ろせて、北アルプスが正面。白馬の方まで見えました。
美ヶ原に行くなら、王ヶ頭だけで帰らず、ここまで足を伸ばしてください。10分の差でこれだけ違います。
下山はザレた道
王ヶ鼻から下る道は、細かい石が浮いたザレ場でした。滑りやすくて、ここはきつかった。
51分で登山口へ。走って下りられる区間もありましたが、ザレているところは慎重に歩いています。
総評
| 道の難しさ | 鎖場なし。烏帽子岩付近は崖沿い、王ヶ鼻からの下りはザレ場 |
| 体力 | 13.0km・のぼり805m。標準タイム6時間14分 |
| 展望 | 王ヶ鼻がいちばん。松本平と北アルプスが正面 |
| 4月上旬の注意 | ビーナスラインは冬期閉鎖箇所もあり。山上のトイレ・売店も休み |
| 持ち物 | 食料と水は全部持参。防寒着は必須です |
美ヶ原は「車で行ける観光地」として知られていますが、下から歩くとまったく別の山になります。標高差800m、距離13km。これは立派な登山です。
そして、この時期は山上に人がほとんどいません。施設が全部閉まっているぶん不便ですが、静かな美ヶ原を歩けるのはこの時期だけです。
まとめ
- 美ヶ原の最高地点は王ヶ頭(2,034m)。王ヶ鼻は2,008m
- ビーナスラインは冬期閉鎖(この年は11月24日〜4月18日)
- 閉鎖中は三城などから歩いて登ります。ダテ河原コースで王ヶ頭まで3.1km
- この日は13.0km・のぼり805m・3時間41分(登り1時間19分、下り51分)
- 4月上旬は王ヶ頭ホテルも休館。トイレも使えません
- 食べ物・飲み物・防寒着は全部持って上がってください
- 王ヶ鼻は美ヶ原でいちばんの展望。王ヶ頭から10分です
- 烏帽子岩付近は崖沿いの道。王ヶ鼻からの下りはザレていて滑ります
いつか美ヶ原ロングトレイルを全部つなげて歩いてみたいと思っています。
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