宮崎県の南の端に、野生の馬が暮らす岬があります。都井岬(といみさき)です。ここにいる御崎馬(みさきうま)は約100頭。柵の中の観光牧場ではなく、岬全体を自由に歩き回っている本物の野生馬です。夏休みに息子と行ってきました。登山記事ではなく、岬を歩いた半日の記録として書きます。
この日のデータ
| 日付 | 2025年8月13日(水) |
| 場所 | 宮崎県串間市 都井岬(YAMAPの山名は「扇山」) |
| 歩いた場所 | 都井岬灯台 → 御崎神社 → 小松ヶ丘 |
| YAMAPの記録 | 小松ヶ丘の周辺 906m・のぼり73m・21分 |
| コース定数 | 1(やさしい) |
| 天気 | 晴れ |
| メンバー | 息子と2人 |
数字を見てのとおり、これは登山ではありません。車で岬まで入って、いくつかのスポットを歩いて回る観光です。ただ、そのへんの観光地とは中身がまるで違いました。
都井岬について
都井岬のいちばんの特徴は、野生馬がそのまま暮らしていることです。
御崎馬という日本在来馬
御崎馬は日本に残る在来馬のひとつで、1953年に国の天然記念物に指定されています。現在およそ100頭。人が世話をしているわけではなく、岬の草を食べ、自分たちで群れを作って生きています。
体は小さめで、サラブレッドを見慣れた目にはずんぐりして見えます。それが草原に点々と立っている光景は、日本にいることを一瞬忘れさせます。
馬がどこにいるか
岬の中でも小松ヶ丘のあたりに馬の約半分が集まっていて、いちばん出会いやすい場所とされています。もうひとつ、扇山エリアにも30頭ほどが暮らしています。
この日も小松ヶ丘に着いてすぐ、丘の上に馬の姿が見えました。探して回る必要はほとんどありませんでした。
アクセス・駐車場
知っておくべきなのは、岬に入るのにゲートで通行料がかかることです。
| 駒止めの門 | 軽・普通自動車 500円/二輪車 200円 |
| 開閉時間 | 4〜9月 7:30〜18:00/10〜3月 7:30〜17:30 |
| 駐車場 | PAKALAPAKA・御崎神社周辺に無料駐車場あり |
| 宮崎空港から | 車で約1時間30分 |
| 最寄りIC | 東九州自動車道 日南東郷ICから約1時間 |
| JR串間駅から | 車で約30分 |
「駒止めの門」という名前のゲートで料金を払って中に入ります。この500円が馬の保護に使われていると思えば、むしろ払いたくなる類のお金です。
岬の拠点になるのが都井岬観光交流館PAKALAPAKA(パカラパカ)。9時から17時、火曜定休です。野生馬ガイドの体験もあるので、時間があるなら寄ってみるといいと思います。
ゲートの閉まる時間には気をつけてください。夕方に入ろうとすると間に合わないことがあります。
岬をめぐる
都井岬灯台:九州で唯一、中に入れる灯台

まずは11時半すぎに灯台へ。都井岬灯台は九州で唯一、中を参観できる灯台です。参観料は中学生以上300円。
高台から見下ろすと、緑の岬がそのまま海に落ちていく地形がよく分かります。手つかずという言葉がそのまま当てはまる景色でした。
御崎神社:1300年の歴史とソテツの参道

12時ごろ、御崎神社へ。海の神様を祀る神社で、1300年以上の歴史があるそうです。初日の出のスポットとしても知られています。

参道の両側をソテツが埋めています。石畳の先が海。長野の山ばかり歩いている身には、この植生がまず新鮮でした。
小松ヶ丘:馬がいる草原
13時45分、この日の本命へ。

駐車場から歩き出してすぐ、丘の上に馬のシルエットが見えました。柵はありません。向こうも人間を気にしていません。

草原の先に海岸線が弧を描いています。標高は100mほどしかないのに、高原にいるような開放感がありました。歩いた距離は906m、21分。それだけで十分に満足できる場所です。

近くで見ると、毛並みは決してきれいではありません。当たり前です。ブラシをかけてくれる人はいないのですから。それでも黙々と草を食べている姿には、飼われている馬にはない落ち着きがありました。

野生馬と会うときに守ること
ここが観光牧場ではない以上、こちらが気をつける側です。
- 5〜10m以上の距離を保つ。近づきたくなりますが、これは野生動物です
- 餌を与えない。自分たちで生きている状態を崩すことになります
- 岬内の道路は制限速度30km。馬が道に出てきます。接触事故を避けるためです
- 子ども連れなら、手を伸ばさないよう最初に言っておく
特に車の速度は大事です。馬は道路を横切りますし、草を食べながら路肩にいることもあります。「岬に入ったら30km」と決めておくのが確実だと思います。
まとめ
歩いた距離は1kmに満たない半日でしたが、印象の濃さでは並の山より上でした。手つかずの自然と野生の馬が、そのまま同じ場所にある。そういう場所は日本にそう多くありません。
こんな人におすすめ
- 小さい子ども連れの家族:歩く距離が短く、それでいて見どころが濃い
- 宮崎を旅する人:宮崎空港から車で1時間半。1日の行程に組み込めます
- 山ばかり歩いている人:ソテツと海と草原という、山では見られない組み合わせがあります
次に宮崎へ行く機会があれば、今度は朝の時間に岬に入ってみたいと思っています。
YAMAP記事はコチラ
当日の軌跡と写真は、YAMAPの活動日記にまとめています。
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