2024年5月4日、生坂村(いくさかむら)の京ヶ倉(きょうがくら・990m)に登ってきました。標高1,000m未満の低山ですが、岩場と鎖とハシゴが出てくる、見た目より歯ごたえのある山です。
この山の名物は、山頂から見下ろす犀川の眺めです。大きく蛇行する川と、その内側に広がる集落。他ではなかなか見られない景色でした。
妻と子どもに半日フリータイムをもらっての山行だったので、行動時間は2時間。午前中に登って、下山後は村営のやまなみ荘でお昼とお風呂という流れです。
コースデータ
| 山 | 京ヶ倉(990m)・大城(980m)/長野県生坂村 |
| 日付 | 2024年5月4日(土) |
| ルート | 万平の京ヶ倉登り口から往復(大城まで足を伸ばす) |
| 距離 | 4.4km |
| のぼり/くだり | 508m / 489m |
| 行動時間 | 2時間0分(10:33〜12:34) |
| 標高 | 622m〜975m(GPSの記録) |
| 天気 | 晴れ |
| 同行者 | ソロ |
YAMAPのコース定数は12で「ふつう」。標準タイムは3時間6分と出ています。半日で行ける手軽さです。
京ヶ倉について
京ヶ倉は長野県東筑摩郡生坂村にある標高990mの山です。隣に大城(おおじょう・980m)があり、2つをつないで歩くのが一般的です。生坂村は松本市の北、犀川沿いに細長く伸びる村で、松本や安曇野から車で行けます。
生坂村の観光情報によると、山頂からは常念岳、蝶ヶ岳、有明山と安曇平、北アルプスの連山が望めるとされています。実際、この日も北アルプスがきれいに並んで見えました。
登山口は2か所あります。万平(まんだいら)の京ヶ倉登り口と、下生坂の林道登り口です。今回は万平から往復しました。村の案内では、両方に1台ずつ車を置いて縦走する方法も紹介されています。
アクセス・駐車場
万平の登り口には駐車場があります。ただし、そこに至る道が細い。片側1車線ではなく、車1台分の幅しかない区間があります。

この日は10時半到着で駐車場が満車でした。見えていない場所を含めて10台ほどで埋まる規模です。
手前に「駐車場が空いていないときはここに置いてよい」という案内看板が立っていました。混んでいたらそちらを使うことになります。連休や紅葉の時期は、早めに着くか、手前の駐車スペースを当てにしておいたほうがよさそうです。

コースタイム一覧
| 時刻 | 地点 |
|---|---|
| 10:33 | 京ヶ倉登り口駐車場 |
| 10:38 | 京ヶ倉登り口 |
| 10:57〜11:02 | おおこば見晴台 |
| 11:18〜11:35 | 京ヶ倉 山頂 |
| 11:41〜11:53 | 大城 |
| 11:58〜12:04 | 京ヶ倉 山頂(戻り) |
| 12:18〜12:21 | おおこば見晴台 |
| 12:33 | 京ヶ倉登り口 |
登り口から山頂まで40分、下りは29分でした。生坂村の案内では登り口から京ヶ倉まで約1時間とされているので、標準的にはそれくらいを見ておけばいいと思います。
区間レポート
登り口からおおこば見晴台へ
登り始めてすぐ、急な登りが続きます。標高差500mを4.4kmで登るので、傾斜はそれなりです。
10分ほどで木々の間から北アルプスが見えてきました。標高はまだ低いのに、もう景色が開けます。
途中にはハシゴが出てきます。低山だと思って来ると、ちょっと驚くかもしれません。

10時57分、おおこば見晴台に到着。名前のとおり展望のいい場所で、案内板と眺望の写真パネルが立っています。
その先で目を引くのが「ど根性松」。岩の上に根を張って生えている松です。よくこんな場所に、と言いたくなる姿でした。

馬の背と最後の急登
おおこば見晴台を過ぎると、しばらくは稜線歩きです。そして山頂の手前に「馬の背」と呼ばれる岩の細い稜線があります。

生坂村の案内でも「左右が絶壁になるので恐怖感にとらわれる」と書かれている場所で、ロープが張ってあります。事故も起きているそうなので、慎重に通ってください。高いところが苦手な人にはここが一番の関門だと思います。
そして山頂直下は、ロープとハシゴが連続する急登です。

この日は小さい子ども連れの家族も登っていました。この道をよく登ってきたな、と感心してしまいました。
京ヶ倉 山頂
11時18分、京ヶ倉に到着。登り口から40分でした。

そして、これがこの山の代名詞といえる景色です。

犀川が大きくカーブして、その内側に田畑と家が並んでいます。川に囲まれた集落を真上から見下ろす形です。こういう地形を山から眺められる場所は、そう多くありません。
反対側に目を向けると、北アルプスが一列に並んでいました。常念岳、蝶ヶ岳、有明山。安曇野の平野の向こうに雪の残る稜線が見えます。

大城まで足を伸ばす
京ヶ倉から北へ6分ほど歩くと、大城(980m)に着きます。ここには城跡の解説板が立っていました。名前のとおり、かつて山城があった場所です。
京ヶ倉まで来たなら、大城まで往復する価値はあります。片道6分ですから。
大城で12分ほど過ごしてから京ヶ倉に戻り、同じ道を下りました。下りは29分。馬の背とロープの急登を逆向きに通るので、登りより気を使います。
総評
| 道の難しさ | 岩場・鎖・ハシゴ・ロープが一通り出てきます。低山と思って油断すると驚きます |
| 体力 | 4.4km・のぼり508m。半日で行ける規模です |
| いちばんの注意点 | 馬の背。左右が切れ落ちていて、事故も起きています |
| 展望 | 蛇行する犀川と集落、北アルプスの両方が見られます |
| 駐車場 | 登り口は10台ほどで満車。道も細い |
標高990mという数字だけ見ると散歩のような山に思えますが、実際は岩場も鎖もハシゴもあります。手袋があると安心です。子どもと登るなら、馬の背では必ず手をつないでください。
そのぶん、2時間で北アルプスの展望と川の絶景の両方が手に入ります。時間が半日しかない日に登る山として、これ以上ないと思いました。
下山後のお楽しみ
下山後は、村営の「やまなみ荘」でお昼ごはんとお風呂にしました。登山口から車ですぐの場所にある公共の宿です。
頼んだのはチキンカツカレー、960円。

山を下りたあとのカレーは、それだけでうまいものですが、これは中身も良かったです。お風呂も入って、半日の山行の締めとしては十分すぎる内容でした。
なお、やまなみ荘の公式サイトには「令和8年3月15日の11時より食堂・大浴場の営業を再開」という案内が出ています(2026年8月時点で確認)。営業時間や料金は変わっている可能性があるので、行く前に公式サイトで確認してください。
まとめ
- 京ヶ倉は生坂村の990mの山。隣の大城(980m)とセットで歩けます
- この日は4.4km・のぼり508m・2時間0分。標準タイムは3時間6分
- 登り口から山頂まで40分。村の案内では約1時間
- 岩場・鎖・ハシゴ・ロープあり。低山ですが装備と心構えは必要です
- 馬の背は左右が切れ落ちた岩稜。事故も起きているので慎重に
- 駐車場は10台ほどで満車。手前にも駐車できる場所があります
- 山頂からは蛇行する犀川と、北アルプスの両方が見えます
- 下山後はやまなみ荘で食事と入浴ができます
半日空いた日に、近場でしっかり登った気になれる山を探しているなら、候補に入れてみてください。
コメント