2020年6月7日、高槻の三好山(みよしやま)へ行ってきました。
目的は、のんびりランチです。ホットサンドメーカーを持って、山の上で餃子を焼く。
ところが下りようとしたところで、地元のおじさまに話しかけられました。そこで聞いた話が、この日いちばんの収穫でした。この山、思っていたよりずっと面白い場所でした。
コースデータ
| 山 | 帯仕山・三好山(182.69m/芥川山城跡)・阿武山(281m)/大阪府高槻市 |
| 日付 | 2020年6月7日(日) |
| ルート | 帯仕山〜三好山(芥川山城跡)〜摂津峡・白滝〜萩谷総合公園〜阿武山口バス停〜阿武山〜奈佐原古道〜登山口 |
| 距離 | 13.6km |
| のぼり/くだり | 635m/597m |
| 行動時間 | 6時間48分(9:49〜16:37/うち休憩2時間35分) |
| コース定数 | 19(ふつう)/標準タイム5時間17分 |
| 標高 | 26m〜287m(GPSの記録) |
| 天気 | 晴れ |
| 種別 | ハイキング |
帯仕山の山頂に、テレビがあった

9時49分にスタートして、10時47分に帯仕山(おびしやま)。
山名の看板は見つかりませんでした。代わりにテレビが置いてありました。なぜ。
ただ、この帯仕山、あとで調べたら歴史のある場所でした。天文22年(1553年)、三好長慶(みよしながよし)がこの帯仕山に陣を置いて、隣の芥川山城を攻めています。城を接収した長慶は、そのまま芥川山城に居を据えました(高槻市ホームページ)。
テレビが置かれている山頂が、470年前の陣地だったわけです。
ここから三好山へは、藪をかき分けて抜ける区間があります。足元に草が伸びているので、タイツか長ズボンをおすすめします。
三好山は、城だった

11時7分、三好山に到着。
標高182.69m。通称は城山。北・西・南の山裾を芥川の渓谷が囲む、天然の要害です。
ここは芥川山城(あくたがわさんじょう)の城跡です。永正12年(1515年)から翌年にかけて細川高国が築いた城で、範囲は東西約500m×南北約400m。大阪府下で最大級の規模です。三好長慶は永禄3年(1560年)に飯盛城へ移るまでの約7年間、この城から畿内一円に号令しました。令和4年(2022年)11月10日には、国の史跡「芥川城跡」になっています(高槻市ホームページ)。
三好長慶は「最初の天下人」と呼ばれることがあります。当時は畿内を指して「天下」を意味することもあったため、畿内を実力で支配した長慶がそう呼ばれる、という説明です。織田信長より前の権力者の本拠、という位置づけになります(城びと)。
芥川山城は「続日本100名城」にも選ばれていて、遠くから訪ねてくる城マニアの方もいるそうです。
この日は、その天下人の城跡でご飯を作りました。
ホットサンドメーカーで3品つくる

持ってきたのはホットサンドメーカーと、前日に仕込んだ材料です。
ひとつ失敗を書いておくと、餃子は包んだ状態で持ってくるとタッパーの中でくっつきます。これが大変でした。焼く直前に包むほうがいいと思います。

1品目、焼餃子。
くっついたせいで形は四角になりましたが、それはそれで。水は入れず、かた焼き風でパリパリに仕上げました。ポン酢で食べます。
山の上で餃子が食べられるとは思っていませんでした。

2品目、角煮サンド。
角煮まんならぬ、角煮サンドです。作り方は簡単で、パンに角煮をはさんでプレスするだけ。煮汁を少しかけると完璧です。
少し焦げましたが、タレがパンにしみておいしかった。前日から仕込んでおいて正解でした。

3品目、ラピュタパン風。
ホットサンドメーカーは開くと2枚のフライパンになります。その片方で目玉焼きを焼いて、チーズと一緒にパンに乗せる。それだけです。
黄身を口のまわりに付けながら食べるのが正しい食べ方だと思っています。
結局、三好山には11時7分から13時ちょうどまで、2時間近くいました。この日の休憩時間の合計は2時間35分です。ほとんどが山頂での調理と食事でした。
山頂で聞いた「三好山のヒミツ」
さて下りるか、と腰を上げたところで、地元のおじさまに話しかけられました。
そこで聞いた話です。
- 三好山は近くの幼稚園か保育園の所有地だそうです(施設名は聞いたのですが忘れてしまいました)
- 登山道は、そのおじさまが所属するボランティアの方々が整備している
- もともとは子どもたちの遊び場にしたいという気持ちで整備していたが、だんだん登る子が少なくなり、一般にも開放するようになった
- 山頂はもともと笹が茂っていて、ランチができるような場所ではなかった。少しずつ整備して、景色が開けるように木を切って、今の状態になった
- ここ20年くらいの話
あの見晴らしのいい山頂は、誰かが木を切ってくれた結果だったわけです。
整備された道を歩くのは当たり前になっていますが、当たり前ではない。感謝しかありません。
ちなみに三好山は夜景もきれいだと教えてもらいました。今度はナイトハイクで来たいと思っています。
摂津峡へ下りて、白滝

13時23分、摂津峡。
三好山を囲んでいる芥川、その中上流域が摂津峡です。約4kmにわたって夫婦岩や八畳岩などの奇岩、断崖、滝が続きます。日本三大奇景のひとつ耶馬渓になぞらえて「摂津耶馬渓」とも呼ばれ、大阪府の名勝や大阪みどりの百選にも選ばれています(Wikipedia「摂津峡」)。
6月の日曜なので、川には人がたくさん。こちらは餃子を食べたあとなので、うらやましく眺めるだけでした。

13時29分、白滝。
高さ15m、幅5mの小さな滝です(Wikipedia「摂津峡」)。摂津峡には何度か来ていましたが、白滝まで足を延ばしたのは初めてでした。
最後に阿武山

摂津峡から萩谷総合公園を抜け、14時48分に阿武山口バス停。そこから登り返して15時12分、阿武山の山頂です。
標高281.1m。木彫りのトーテムが立っているので、着けばすぐ分かります。

15時40分、下りの途中で。
木の枝が四方を囲んで、真ん中に街が見える。狙って作れる構図ではありません。こういうのを見つけると得した気分になります。
16時10分ごろ、奈佐原古道を通って下山。バスで富田駅へ出て帰りました。
高槻の低山は、話を聞くと面白い
13.6km、のぼり635m、6時間48分。コース定数は19の「ふつう」です。
ただ、行動時間の6時間48分のうち2時間35分は休憩です。実質は4時間ちょっと。標高200m前後の山を3つつないだだけなので、体力的にはそれほどではありません。
この日いちばん良かったのは、山頂で話を聞けたことでした。
三好山が芥川山城の城跡だということは、あとで調べれば出てきます。でも、あの山頂の景色が20年かけて人の手で作られたものだということは、その場で誰かに聞かないと分かりません。
低山は、そういう話が拾いやすい場所だと思います。近所の人が登っていて、その人がその山のことを知っている。急いで通り過ぎる山ではないぶん、立ち話をする余裕もあります。
まとめ
- 帯仕山〜三好山〜摂津峡〜阿武山をつないで13.6km・のぼり635m・6時間48分。コース定数19の「ふつう」
- 三好山(182.69m)は芥川山城の城跡。永正12年(1515)に細川高国が築城し、東西約500m×南北約400mと大阪府下で最大級の山城です
- 三好長慶は天文22年(1553)に帯仕山へ陣を置いて城を接収し、永禄3年(1560)に飯盛城へ移るまでの約7年間ここから畿内に号令しました
- 2022年11月10日に国の史跡「芥川城跡」になりました。続日本100名城にも選ばれています
- 山頂の景色は、地元のボランティアの方々が20年ほどかけて整備してきたものだそうです(山頂で聞いた話)
- 帯仕山から三好山への道には藪の区間があります。長ズボンかタイツを推奨します
- 摂津峡は芥川の中上流域、約4kmの渓谷。「摂津耶馬渓」の別称があります
- 白滝は高さ15m、幅5m
- ホットサンドメーカーがあれば、山の上で餃子も角煮サンドも焼けます。餃子は包んだ状態で持っていくとくっつくので、現地で包むほうがいいです
三好山は夜景もきれいだそうなので、次はナイトハイクで来ます。
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