2020年5月5日、こどもの日。高槻市の若山へ散歩に行ってきました。
ゴールデンウィークも残り2日。天気の良い日が続いていたのに、ほとんど家にいました。それはそれで嫌いな時間ではなかったのですが、さすがに体を動かしたくなって、近所の低山へ。
金龍寺跡から若山の山頂付近まで登って、悠久の丘へ下りるルートです。距離5.7km、2時間14分。散歩と呼ぶにはちょうどいい長さでした。
そして帰り道で、地図に載っていない神社を見つけました。
コースデータ
| 山 | 若山(315m)/大阪府高槻市・三島郡島本町 |
| 日付 | 2020年5月5日(火・祝) |
| ルート | 金龍寺跡〜座禅石〜若山山頂付近〜悠久の丘 |
| 距離 | 5.7km |
| のぼり/くだり | 301m/308m |
| 行動時間 | 2時間14分(13:18〜15:33/休憩29分) |
| コース定数 | 6(やさしい)/標準タイム1時間47分 |
| 消費カロリー | 588kcal |
| 天気 | 晴れ |
若山は高槻の市街地のすぐ北にある315mの山です。山頂を南北に通っている道は「太閤道」と呼ばれています。秀吉が山崎の戦いに向かうときに通った、という言い伝えからきた名前だそうです(高槻スクランブル)。
金龍寺跡まで登る

13時18分にスタート。登り始めてすぐ、道が谷の中に入っていきます。竹と広葉樹が混じった、少し薄暗い道です。

13時35分、道の脇に小さな滝がありました。落差は1mほど。ちょろちょろ流れているだけの滝ですが、こういうのがあると足が止まります。
外は暑くて、この時点でもう汗だくでした。5月の頭でこれなら夏はどうなるんだろう、と思いながら登っていました。
座禅石で、悟りを聞かれる

道の途中に「座禅石」と書かれた岩があります。上の面が平らになっている、けっこう大きな石です。
座禅石という名前なので、座ってみました。足を組んでしばらくじっとしていたら、通りがかったおいちゃんに声をかけられました。
「悟りは開けたか?」
拙者まだまだです。精進します。
1983年まで、ここにお寺がありました

13時55分、金龍寺跡に到着しました。平らに開けた広場で、まわりを大きな木が囲んでいます。ベンチもあって、お昼を食べている人が何組かいました。
「跡」とついているとおり、ここには実際にお寺がありました。
始まりは790年(延暦9年)で、そのときは「安満寺」という名前でした。964年に千観という僧がここを訪れて寺を再興し、境内の池に竜女が現れて成仏したという言い伝えから「金龍寺」に名前が変わったとされています。天正年間には高山右近の兵火で焼け、1602年(慶長7年)に豊臣秀頼が再建しました(Wikipedia「金龍寺(高槻市)」)。
そのあと明治の廃仏毀釈で荒れ、寺の籍は岐阜県に移されて廃寺になります。1938年の時点では、電気も水道もない境内に老僧が一人いるだけだったそうです。
そして1983年(昭和58年)、建物はハイカーの火の不始末で焼けました。
1200年近く続いた寺の最後が、山に登りに来た人の火の不始末です。これを知ってから広場の写真を見ると、少し見え方が変わります。自分もここでお昼を食べていた側なので、なおさらでした。

13時58分、お昼です。ゆかりごはんのおにぎりと、海老マヨネーズの揚げ物。コンビニで買ってきたものですが、鮮やかな緑と木漏れ日の中で食べると、これが最高でした。
いつものベンチから

14時30分、山頂付近のベンチに座りました。木の間から街が見下ろせる場所で、若山に来るとだいたいここで休みます。
315mしかない山ですが、高槻の市街地がすぐ足元にあるので、高さのわりに見晴らしが効きます。駅から歩いて登れて、この景色が見られる。だから北摂ではよく登られている山なんだと思います。
帰り道で「天竜宮」を見つけた
下りは悠久の丘のほうへ。この日は歩いたことのない道を選びました。そうしたら、変わった場所に出ました。

15時12分。斜面に木造の小さな社が建っていて、手すりつきの階段がついています。「天竜宮」と読めました。

社の奥に回ると、岩の割れ目から水が落ちていました。落差はそれほどありませんが、まわりの岩に白い紙が下げてあります。滝行の場だったんだと思います。

そのまわりに石がたくさん並んでいます。よく見ると、どれにも「◯◯大神」「◯◯大明神」と名前が刻まれていました。狐の像と、小さな赤い鳥居もあります。
稲荷信仰の場所でよく見かける形です。石に神様の名前を刻んで奉納したもので、「お塚」と呼ばれます。総本宮である伏見稲荷大社の稲荷山にも、同じ形の石が数え切れないほど並んでいます。
ガイドブックにも観光地図にも出てこない場所ですが、誰かがずっと手を入れています。赤い鳥居の色がまだ新しかったので、いまも使われているはずです。
街に下りたら、チェリオのトラック

15時27分、山を下りて街に出たところで、チェリオのトラックとすれ違いました。荷台に猫のキャラクターが大きく描かれています。飲んだことは何度もありますが、トラックを見たのは初めてでした。
チェリオコーポレーションは京都市南区に本社がある飲料メーカーで、設立は1961年8月。看板商品の「ライフガード」は1986年発売です(株式会社チェリオコーポレーションのプレスリリース)。関西の自販機でよく見かける、ほぼ全品100円のあの会社です。
15時33分、ゴール。イオンに寄って晩ごはんを買って帰りました。

この日の晩ごはんは居酒屋風。きゅうりの和え物、里いも、きのこ、揚げ物。夏野菜がおいしくなってくる時期です。
緊急事態宣言が延びた、次の日でした
この散歩の前日、5月4日に、緊急事態宣言の期間が5月31日まで延長されることが決まりました。4月7日に7都府県で始まり、4月16日に全国へ広げられ、当初は5月6日までの予定だったものです(参議院「『緊急事態宣言』をめぐる経緯と課題」)。
連休が明けたら元に戻る、と思っていた人は多かったはずです。自分もそうでした。それがもう3週間以上延びる。先が見えないトンネルは、気持ちが続きません。
結果から言うと、大阪府が対象から外れたのは5月21日でした。この散歩の16日後です。当時はその日付を知らないまま、家と近所の山を行ったり来たりしていました。
近所の山にも、まだ知らない道がある
若山は何度も登っている山です。金龍寺跡もベンチも、通い慣れた場所でした。
それでもこの日、初めての道を1本選んだだけで、見たことのない社と滝に出ました。金龍寺跡が1983年の火事でなくなったことも、この記事を書くまで知りませんでした。
遠くに行けないときは、近所の山の知らない道を選ぶ。それだけで散歩が変わります。5.7kmで2時間14分、消費カロリーは588kcal。おにぎり2個分といったところでしょうか。
まとめ
- 2020年5月5日、高槻市の若山(315m)を金龍寺跡から歩いて、悠久の丘へ下りました。5.7km、2時間14分
- 山頂を通る道は「太閤道」。秀吉が山崎の戦いへ向かうときに通ったという言い伝えからきた名前です
- 金龍寺跡は790年創建の寺の跡。1983年にハイカーの火の不始末で焼けて、いまは広場になっています
- 下りで見つけた「天竜宮」は、滝とお塚のある稲荷信仰の場所でした。地図には出てきません
- 前日の5月4日に緊急事態宣言が5月31日まで延長。大阪府が対象から外れたのは5月21日でした
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