【大阪・和歌山】紀泉アルプス19.7km。県境を走ったら、日本遺産になる5か月前の経塚を通っていました

2020年1月4日、紀泉アルプスを走ってきました。2020年のトレラン初めです。JR山中渓駅から南海みさき公園駅まで、大阪と和歌山の県境を19.7km、4時間46分。

初めて行くコースでしたが、100%トレイルで急登も少なく、とても走りやすい道でした。

目次

コースデータ

四ノ谷山/雲山峰(490m)/地蔵山/懴法ヶ嶽/大福山/見返山/札立東山/札立山(349m)/飯盛山(385m)/提灯講山
場所大阪府阪南市・岬町〜和歌山県和歌山市(県境)
日付2020年1月4日(土)
ルートJR山中渓駅〜山中関所跡〜第1パノラマ台〜四ノ谷山〜雲山峰〜地蔵山〜井関峠〜懴法ヶ嶽〜大福山〜奥辺峠〜見返山〜札立山〜飯盛山〜提灯講山〜飯盛山登山口〜南海みさき公園駅
距離19.7km
のぼり/くだり1,166m/1,224m
行動時間4時間46分(9:27〜14:13/休憩54分)
コース定数33(きつい)/標準タイム9時間5分
消費カロリー1,845kcal
天気晴れ
人数2〜5人(山岳グループ)
種別トレイルランニング
Download file: withmountain_20200104.gpx

標準タイム9時間5分を4時間46分。平均ペースはYAMAPの表示で230〜250%でした。走った記録なので、歩く場合はコースタイムどおりに見てください。

途中にエスケープルートがありません。そのかわり登りもたいしたことがないので、体力と時間に余裕をもって入れば良いコースです。

山中渓駅から、県境の尾根に上がります

JR山中渓駅の小さな待合所。壁に「山中渓駅 YAMANAKADANI STATION」の看板が掛かっている
JR山中渓駅。無人駅です

9時27分、JR阪和線の山中渓駅からスタート。

9時29分、山中関所跡。ここは昔から大阪と和歌山の境でした。南北朝時代の古文書によると、山中の地に関所があったことが分かっています。当時は通行する人馬や荷物から通行税を徴収していました。すぐ近くの「境橋」は和歌山と和泉の国境にあたります。山中渓には紀州公が参勤交代のときに使う本陣もありました(阪南市「紀州(熊野)街道に沿って」)。

尾根から見下ろす大阪湾。手前に低い山並みが重なり、海沿いに市街地が広がっている。空に細長い雲
大阪側。関西空港が見えます

9時51分、第1パノラマ台。ここから大阪側が一気に開けました。

関西空港、淡路島、神戸までうっすら見えます。反対の和歌山側は市街地が見えて、その奥に山が重なっています。南近畿の山の深さを見た気がしました。

この尾根は、修験道の道でした

枯れ草の中に立つ細長い石柱。縦書きで「雲山峰」と刻まれている
雲山峰、490m

10時43分、雲山峰(うんざんぽう、490m)。この日の最高地点で、紀泉アルプスの最高峰です。

江戸時代の地誌『紀伊続風土記』に絶景と記されているとおり、どの方向にも展望が開けています。山頂には八大竜王の小祠が祀られています山と溪谷オンライン「雲山峰」)。

山中に立つ古い石柱と、その横の小さな祠、白い説明板。石柱には「大福山」と刻まれている
大福山の経塚。祠と石柱が並んでいます

この日のチェックポイントに、少し変わった名前が2つ出てきます。

  • 第三経塚②「雲山峰 譬喩品
  • 第三経塚①「大福山 譬喩品

経塚(きょうづか)です。これが葛城修験のものでした。

修験道の開祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ、本名は役小角。634年に奈良県御所市に生まれたとされる7〜8世紀の人物)が、葛城の峰を仏法の世界に見立てて、法華経八巻二十八品をそれぞれ経筒に入れて埋納したと伝えられます。その埋納場所が経塚で、葛城修験の中心となる聖地です。和歌山県の友ヶ島の序品窟に始まり、葛城の峰を西から東へと進み、第二十八品の大和川・亀の瀬に終わるとされています(日本遺産 葛城修験 公式サイト)。

つまりこの日走った尾根は、28ある経塚のうち3番目のあたりを通っていたことになります。友ヶ島から数えて3つ目です。

そして、ここが少しおもしろいところです。「葛城修験-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地」が日本遺産に認定されたのは、令和2年(2020年)6月。申請者は和歌山県(代表)、奈良県、大阪府と19市町村でした(阪南市「葛城修験が日本遺産に認定されました」)。

この日は2020年1月4日。日本遺産になる5か月前に、知らずに走っていたことになります。吉野・大峯と並ぶ「修験の二大聖地」だそうです(文化庁 日本遺産ポータルサイト「葛城修験」)。

「大福山」と書かれた茶色い山名板。奥に「鳥獣保護区 和歌山県」の赤い札と、ハイキングコース略図の掲示がある
大福山。名前がめでたいです

11時31分、大福山。正月にふさわしい名前でした。

走りやすい尾根がずっと続きます

松の枝が張り出す明るい尾根道を、先を行く人が歩いている。赤茶色の土の道が続く
こういう道がずっと続きます

このコースの良いところは、とにかく走りやすいことです。100%トレイルで、舗装路が挟まりません。急登も少なく、アップダウンが細かく続きます。

尾根から見下ろす和歌山側。太陽が高く、雲が低く広がり、その下に川と市街地が見えている
和歌山側。雲が低く出ていました
林の中に立つ木の標柱。「札立山」と書かれている
札立山、349m

12時26分、札立山(349m)

まっすぐな杉が並ぶ林の中を、細い道が奥へ続いている
杉林の道
山頂の広場に立つ木の道標とベンチ。「飯盛山」と読める板が付いている
飯盛山、385m

13時4分、飯盛山(385m)。13時37分に提灯講山、14時2分に飯盛山登山口。

最近運動不足だったので、後半は膝が痛くなりました。それでもなんとか下りきりました。

20.20kmで計測を止めました

南海みさき公園駅のホームの駅名標。「みさきこうえん MISAKIKOEN」と書かれている
南海みさき公園駅でゴール

14時13分、南海みさき公園駅。

駅に着いたとき、Garminの距離があと少しで20.20kmでした。

2020年なので、ちょうど20.20kmで計測を止めました。これで無事に年を越せたようです。

YAMAPの登り初めバッジももらえました。満足です。

県境を走ると、両側が見えます

紀泉アルプスは、大阪と和歌山の県境をたどる尾根です。

右を見れば関西空港と大阪湾、左を見れば和歌山の市街と南近畿の山並み。1本の尾根の上で、2つの県を交互に見ながら走ります。なんだか得した気分でした。

そのうえ、この尾根は1300年前から人が歩いていた道でもありました。走っているときは、まったく知りませんでしたが。

エスケープがないのだけ気をつければ、良いコースです。おすすめします。

まとめ

  • 2020年1月4日、JR山中渓駅から南海みさき公園駅まで紀泉アルプスを19.7km、4時間46分、のぼり1,166m
  • 100%トレイルで急登が少なく走りやすいコース。ただし途中にエスケープルートがありません
  • 雲山峰(490m)は紀泉アルプスの最高峰。『紀伊続風土記』に絶景と記され、山頂に八大竜王の小祠があります
  • 雲山峰と大福山にあるのは葛城修験の「第三経塚」。役行者が法華経八巻二十八品を埋納したと伝わる経塚のひとつです
  • 経塚は友ヶ島の序品窟に始まり、大和川・亀の瀬に終わる28か所
  • 「葛城修験」が日本遺産に認定されたのは令和2年(2020年)6月。この記録の5か月後です
  • 山中渓は紀州街道の宿場。南北朝時代の古文書に関所の記録があり、境橋が和歌山と和泉の国境でした
  • Garminが20.20kmになったところで計測終了。2020年です

YAMAP記事はコチラ

紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山-2020-01-04 / 山走男さんの札立山・雲山峰・見返山・飯盛山・地蔵山・籤法ヶ岳・大福山・四ノ谷山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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