2020年2月15日、JR山崎駅から天王山に登り、ポンポン山を越えて、摂津峡まで走ってきました。25.0km、6時間28分です。
歴史の看板を読みながら歩く前半と、ひたすら登ってひたすら下る後半と、川で終わる最後。1日でずいぶん場面が変わりました。
コースデータ
| 山 | 天王山(270.4m)/サントリー山/小倉山/釈迦岳/ポンポン山(678.9m) |
| 場所 | 京都府乙訓郡大山崎町・京都市西京区〜大阪府高槻市 |
| 日付 | 2020年2月15日(土) |
| ルート | JR山崎駅〜酒解神社〜天王山〜サントリー山〜小倉山〜楊谷寺第二駐車場〜釈迦岳〜ポンポン山〜天狗杉〜本山寺〜神峰山口バス停〜摂津峡公園〜ごろっぱ広場 |
| 距離 | 25.0km |
| のぼり/くだり | 1,218m/1,224m |
| 行動時間 | 6時間28分(10:05〜16:33/休憩31分) |
| コース定数 | 38(きつい)/標準タイム10時間48分 |
| 消費カロリー | 2,272kcal |
| 天気 | 曇り |
| 人数 | 2人 |
| 種別 | トレイルランニング |
標準タイム10時間48分を6時間28分。走った記録なので、歩く場合はコースタイムどおりに見てください。
山崎駅から、看板を読みながら登ります

10時5分、JR山崎駅からスタート。

住宅街を抜けると、すぐに「天王山 登り口」の石柱が立っています。

登り道の途中に、大きな陶板の絵図がありました。合戦の場面が描かれていて、横に解説文が付いています。
これは「秀吉の道」という陶板絵図です。日本画家の岩井弘さんが屏風絵図を描き、堺屋太一さんが解説文を書いたもので、全部で6か所。アサヒグループ大山崎山荘美術館付近から始まって、宝積寺、三川合流展望広場、旗立松展望台、酒解神社を経て天王山山頂広場まで、ハイキングコース沿いに並んでいます。タイトルは順に「本能寺の変」「秀吉の中国大返し」「頼みの諸将来らず」「天下分け目の天王山」「明智光秀の最期」「秀吉の覇権」です(大山崎町「秀吉の道 陶板絵図」)。
ちょうどこの年の大河ドラマが「麒麟がくる」だったので、観光案内的な掲示も出ていました。読みながら登れるので、飽きません。
天王山では合戦が行われていない、という話

10時38分、天王山。山頂の標柱には「標高二七〇・四メートル」とありました。
ここで「ほんまに合戦があったんや」と思っていたのですが、あとで調べたら、少し違いました。
天正10年(1582年)6月、織田信長を討った明智光秀と、その仇討ちを果たそうとする羽柴秀吉が戦ったのが山崎の戦いです。後年これが「天下分け目の天王山」と言われるようになりました。ただし、実際の主戦場は天王山の麓、大山崎の東方にあった湿地帯で、天王山そのものの争奪戦は行われていません(Wikipedia「天王山」)。
秀吉はその年の末にここへ山崎城(宝積寺城、宝寺城とも)を改修して、翌年に大坂城へ移るまでの本拠にしています。山頂の広場は、その城跡です。
ちなみに将棋では、盤の中央(5五)の位を制するのが重要なことから、その地点を「天王山」と呼ぶそうです。スポーツや政治で「天王山」と言うのも、ここから来ています。

10時50分にサントリー山、10時57分に小倉山。
小倉山の三角点は少し分かりにくいところにあります。倒木が積み重なった斜面の先で、目を凝らさないと見つかりません。隠しダンジョンみたいでした。

途中にこういうものがありました。「おつかれさま」。誰かが作って置いたものだと思います。
クマに注意の看板がありました

道の途中に、クマの看板が出ていました。書き写します。
クマに !!注意!!
ハイカーの皆様へ
北摂地方は、京都・兵庫方面からのクマの行動範囲になっています。
なるべく複数人数で行動しラジオ・クマ鈴等を使用しクマに対してこちらの存在を知らせましょう。
クマに出会わないために
出会ったときは、あわてず騒がず静かにその場を立ち去りましょう。走って逃げるのは厳禁です。
もし、クマを見かけたら下記までご一報をお願いします。
大阪府北部農と緑の総合事務所
「走って逃げるのは厳禁」。トレイルランで来ている身としては、少し考えさせられる一文です。走っていて急に出会ってしまう可能性は、歩いているときより高いはずです。クマ鈴は付けておいたほうがいいと思いました。

序盤から中盤にかけては、ひたすら登りです。楊谷寺の第二駐車場から釈迦岳まで、1時間以上登り続けました。
ポンポン山は678.9m。人がたくさんいました

12時55分に釈迦岳、13時9分にポンポン山。
山名板に「678.9M」とありました。6・7・8・9と並んでいます。順目です。
ポンポン山は京都市西京区と大阪府高槻市の境にあって、西京区と高槻市の最高峰です。古い呼び名は「加茂勢山(かもせやま)」で、江戸時代には「かもせ山」と呼ばれていました。いまの地形図には「ポンポン山」しか載っていません。
名前の由来は、山頂に近づくにつれて足音がポンポンと響くから、というのが案内板に書かれている説です。ただしこれ以外にも、本山寺が転じたという説やポルトガル語由来説などがあるそうです(Wikipedia「ポンポン山 (近畿)」)。
この日の山頂は、こんなにいるのかというくらい人でいっぱいでした。子どもとおじいちゃんおばあちゃんのグループもいて、地元に愛されている山という感じがします。

この日は2月15日。バレンタインの翌日ということで、山頂でクッキーをいただきました。ありがとうございます。

曇りの日でしたが、そのぶん景色が良かったです。街が雲海に飲まれていました。晴れの日には見られないやつです。
本山寺。毘沙門天がまた出てきました

13時48分に天狗杉。ここからは下り一辺倒です。下りは楽しい。

14時0分、本山寺。高槻市にある天台宗の寺です。
ここで少し驚いたことがあります。本山寺の本尊は毘沙門天で、鞍馬寺、朝護孫子寺とあわせて「日本三毘沙門天」といわれています。寺伝では持統天皇10年(696年)に役行者が毘沙門天像を彫り、堂を建てて修験の道場として開山したのが始まりで、その後宝亀年間(770〜781年)に開成皇子が諸堂宇を建立して本格的な寺院として創建したとされます(Wikipedia「本山寺 (高槻市)」)。
朝護孫子寺は、この記事の9日後に信貴山で行った寺です。役行者は、生駒の宝山寺の般若窟でも名前を見ています。関西の山を走っていると、同じ名前に何度も出会います。
14時20分に本山寺の駐車場、14時55分に神峰山口バス停。この神峯山寺(かぶさんじ)も天台宗で、本堂には「日本最初毘沙門天」の扁額が掛かっています。日本で最初に毘沙門天が安置された霊場といわれているためで、この扁額は伏見宮邦家親王の真筆だそうです。開創の伝承は文武天皇元年(697年)に役小角が葛城山で修行していたとき、北方の山から黄金の光が発せられて霊感を受けてこの地に来たというもの。宝亀5年(774年)に開成皇子が入山し、光仁天皇の命で本堂を建立して住職となったとされます(Wikipedia「神峯山寺」)。
本山寺と神峯山寺と安岡寺で「北摂三山寺」と呼ばれます。
勢いで摂津峡まで行きました
神峯山寺を越えたあたりで集落に出ました。ここから高槻駅まで帰れたのですが、勢いで摂津峡まで足をのばすことにしました。

15時35分、摂津峡公園。案内板を書き写します。
摂津峡
江戸時代から「摂津峡」と呼ばれているこの付近の渓谷は、丹波高原に連なる古生層からできています。
巨岩・奇岩を縫う清流には、アユやカジカがたわむれ、両岸のモミジなどの樹々とともにすばらしい渓谷美をつくり出し、古くから景勝地として楽しまれています。
また、渓谷の下流右岸は、桜で有名な「摂津峡公園」となっています。
東海自然歩道 環境省・大阪府

看板のとおり、大きな岩の間を水が流れています。心が洗われました。夏にまた来ようと思います。
16時33分、ごろっぱ広場でゴール。そこから高槻駅までまた走りました。ほぼ歩きでしたが。
芥川商店街を通って、高槻新温泉という銭湯へ。良い湯でした。銭湯からのビールがこの日の締めです。
反省点:ごはんをちゃんと食べましょう
正直、後半はエネルギー不足で疲れました。
25km、のぼり1,218m、6時間半です。コース定数38。この日の休憩は31分だけで、山頂でクッキーをいただいた以外、ろくに食べていませんでした。
距離を伸ばすなら、食べる量も伸ばさないといけません。当たり前の話ですが、走っているとつい後回しにします。
まとめ
- 2020年2月15日、JR山崎駅から天王山・ポンポン山を越えて摂津峡まで25.0km、6時間28分、のぼり1,218m
- 天王山の登り道には陶板絵図「秀吉の道」が6か所。岩井弘の絵と堺屋太一の解説文です
- 山崎の戦いは天正10年(1582年)6月。ただし主戦場は天王山の麓の湿地帯で、天王山そのものの争奪戦は行われていません
- 天王山の山頂は270.4m。秀吉が改修した山崎城の跡です
- ポンポン山(678.9m)は西京区と高槻市の最高峰。古い呼び名は加茂勢山。名前は足音がポンポン響くからという説が案内板に出ています
- 本山寺の本尊は毘沙門天で、鞍馬寺・朝護孫子寺とあわせて「日本三毘沙門天」
- 神峯山寺は「日本最初毘沙門天」の扁額を掲げる寺
- クマの看板あり。走って逃げるのは厳禁と書かれています
- 摂津峡の説明板は東海自然歩道(環境省・大阪府)のもの
YAMAP記事はコチラ
天王山・ポンポン山・釈迦岳-2020-02-15 / 山走男さんの小倉山・ポンポン山・天王山・釈迦岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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