2020年3月14日、姫路の男山(おとこやま)に登ってきました。標高57.5m、距離5.4km、1時間41分です。
本当は播磨アルプスに行くつもりでした。ただ、あいにくの雨です。天気予報を見ながら「途中で止むだろう」と電車に乗ったのですが、止みませんでした。
このまま帰るのはもったいないので、姫路城へ行くことにしました。そのついでに登った57.5mの山の説明板に、「姫路」という地名の由来が書いてありました。
コースデータ
| 山 | 男山(57.5m)/兵庫県姫路市 |
| 日付 | 2020年3月14日(土) |
| ルート | 姫路城〜男山配水池公園(男山)〜姫路市街 |
| 距離 | 5.4km |
| のぼり/くだり | 65m/64m |
| 行動時間 | 1時間41分(11:03〜12:44/休憩8分) |
| コース定数 | 5(やさしい)/標準タイム1時間44分 |
| 消費カロリー | 371kcal |
| 天気 | 雨 |
播磨アルプスは、駅を出た時点で終了

宝殿駅に着いたところです。ここから播磨アルプスに向かう予定でした。
雨でした。予報とにらめっこして「そのうち止む」と判断して来たのですが、判断が外れました。山の日を雨で潰したことがある方なら分かると思いますが、駅に着いて空を見上げた瞬間に、その日の計画が終わることがあります。
このまま帰るのはさすがに悔しい。電車で姫路へ移動しました。
姫路城は、ちゃんと白かった

姫路城に来たのは初めてでした。
本当に真っ白なんですね。曇り空の下で見ても白い。
この白さは白漆喰によるものです。壁面は「白漆喰総塗籠(しろしっくいそうぬりごめ)の大壁造」で、防火・耐火と鉄砲への防御を兼ねた造りです。別名の「白鷺城」もここから来ています。1931年(昭和6年)に大小天守など8棟が国宝に指定され、1993年(平成5年)12月11日に世界遺産に登録されました。2009年から2015年にかけて平成の大修理が行われています(Wikipedia「姫路城」)。
修理が終わって5年後に見に行ったことになります。「白すぎる」と言われた時期を過ぎても、まだ十分に白かったです。
狛犬ならぬ、狛猫

姫路城で予想外に良かったのが、猫です。とにかく数が多い。
そして柵の上に2匹、左右にきれいに座っていました。狛犬の配置です。こちらを見透かすような目で見られました。あなたたちは猫の皮を被った神様ですか。

雨で山に行けなかった日ですが、この時点で来た甲斐はありました。
男を上げに、男山へ
姫路城の近くに「男山」という山があると知りました。名前がいい。男を上げるために行くことにしました。

行ってみたら、一本の長い階段でした。まっすぐ上まで続いています。
男山なので、ノンストップで登りきりました。
嘘です。途中で止まりました。
「姫路」の由来が、山頂の説明板に書いてあった

山頂に説明板がありました。姫路市水道局が立てたものです。これがなかなかの内容でした。
この男山は、713年(奈良時代)の『播磨国風土記』に出てくる「姫路の14の丘の物語」の中の「筥丘(はこおか)」だとされている、と書いてあります。
その話の中身がこうです。
大汝命(おおなむちのみこと)は、息子の火明命(ほあかりのみこと)があまりに乱暴者なので、因達神山(いだてのかみやま。現在の八丈岩山)に置き去りにして船を出しました。火明命は大いに怒り、風と波を起こして船を難破させます。そのとき、積荷が散らばりました。
桑子(くわこ。蚕のことです)が流れ着いた所が日女道丘(ひめじおか)。姫路城のある現在の姫山で、これが「姫路」という地名の由来になっています。そして箱が着いた所が筥丘、つまりこの男山だと説明板は言っています。
親に置き去りにされた息子が怒って船を沈めて、その積荷が落ちた場所に名前がついて、そのひとつが現在の市の名前になっている。姫路という地名の裏に、親子喧嘩があったわけです。
もうひとつ、江戸時代の『播磨鑑』(1762年)に載っている「飾磨のかち染」の伝説にも男山は関係があるそうです。長者屋敷から難を逃れて旅の男が逃げてきた山を男山、いっしょの女が逃げてきた山を姫山と名づけた、という話です。
男山の南中腹には、1346年に姫山へ初めて城を築いたといわれる赤松貞範が鎮守として創建した「男山八幡神社」、1617年に城主となった本多忠政の子・忠刻の妻である千姫が建立したといわれる「男山千姫天満宮」、南麓には「水尾神社」があります。
57.5mの山にこれだけ詰まっています。

山頂は配水池のある公園になっていて、三角点があります。見晴らしも良くて、なんだかやり切った感がありました。57.5mですが。
沈丁花と、幸福の蛙

境内にきれいな花が咲いていました。名前が分からなかったのですが、YAMAPのコメントで沈丁花(じんちょうげ)だと教えてもらいました。
名前の由来は、香木の沈香のような良い匂いがあって、そこに丁子(クローブ)の香りを合わせたような香木という意味です。中国南部が原産で、室町時代にはすでに日本で栽培されていました。花期は2月から4月。日本の三大芳香木のひとつに数えられています(Wikipedia「ジンチョウゲ」)。
雨の日だったので、香りまでは覚えていません。次に会ったら嗅いでみます。

「幸福の蛙」もいました。凶を引いた翌日ではないので、素直に拝んでおきました。

また雨が強くなってきたので、おとなしく帰ることにしました。締めはカツカレーです。5.4kmで371kcalしか使っていないので、明らかに収支が合っていません。おいしかったので良しとします。
雨で流れた日の、拾いもの
播磨アルプスには登れませんでした。代わりに登ったのは57.5mの山です。標高だけ見れば、ほぼ何も登っていません。
それでも、姫路城を初めて見て、猫にたくさん会って、姫路という地名の由来を知りました。予定どおりに播磨アルプスへ行っていたら、男山の説明板を読むことは一生なかったと思います。
雨で予定が流れた日は、代わりに近くの低い山と、その説明板を探すのが良さそうです。
播磨アルプスは、次にリベンジします。
まとめ
- 2020年3月14日、雨で播磨アルプスを諦めて姫路観光に切り替え。姫路城と男山(57.5m)で5.4km、1時間41分
- 姫路城の白さは白漆喰総塗籠の大壁造によるもの。1931年に国宝、1993年に世界遺産、2009〜2015年に平成の大修理
- 男山は『播磨国風土記』(713年)の「姫路の14の丘」に出てくる「筥丘」だとされています
- 「姫路」の地名は、その話に出てくる「日女道丘(ひめじおか)」から。蚕が流れ着いた丘が、いまの姫山(姫路城のある山)です
- 男山には男山八幡神社、千姫が建立したといわれる男山千姫天満宮、南麓に水尾神社があります
- 姫路城は猫が多いです。狛犬の位置に猫が座っていました
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