【大阪】夜の大阪城で一人花見。「残念石」という名前の石を見つけました

2020年3月30日、月曜日。仕事が思ったより早く終わって、外に出たら空がまだ明るい。

そうだ、花見をしよう。

世間は自粛ムードの真っ最中でしたが、帰り道に一人で寄るくらいは許してください。マクドナルドとビールを買って、大阪城へ向かいました。3.0km、1時間4分の夜の散歩です。

目次

コースデータ

場所大阪城公園/大阪市中央区
日付2020年3月30日(月)
ルート大阪城公園内をひとまわり(外堀〜本丸〜梅林方面)
距離3.0km
のぼり/くだり43m/60m
行動時間1時間4分(19:03〜20:07/休憩7分)
コース定数3(やさしい)/標準タイム1時間2分
消費カロリー224kcal
天気曇り
種別ウォーキング(ソロ・夜)
Download file: withmountain_20200330.gpx

夜の桜は、昼より艶っぽい

夜の大阪城。堀の向こうに石垣が続き、その奥にライトアップされた天守閣が小さく見える
お散歩開始。久しぶりの大阪城です

19時3分にスタート。夜は人が少なくて、静かでいいです。

見上げた桜の枝。花が画面いっぱいに広がり、奥は夜空で暗い
桜の雨

この日は7分咲きくらいでした。上を向いて撮ると、花が降ってくるように見えます。

桜は昼に見ることが多いと思いますが、夜のほうがなんだか艶っぽい。暗い背景に白い花だけが浮かぶからでしょうか。

ベンチに置かれたマクドナルドのポテトの袋と、缶ビール
花より団子。今回は花よりポテトです

19時11分、休憩。マクドナルドのポテトとビールです。花見の食べ物としては雑ですが、思いつきで来ているので仕方がありません。

おや、山?

夜の内堀。石垣の斜面が水面に映り込み、稜線のように見える。手前につぼみの桜の枝
石垣の線が、山の稜線に見えました

19時15分。堀のところで足が止まりました。

石垣の斜面が水面に映って、線がつながっています。それが山の稜線に見えました。大阪城の石垣を見て「山だ」と思うのは、たぶん好山病です。

この枝は、まだつぼみでした。同じ公園の中でも、咲いている木と咲いていない木があります。

門の中から見た天守閣。門の枠にちょうど収まり、手前の石垣の前に人影が三つ
真正面からすっぽり収まりました

19時29分。門をくぐるところで振り返ったら、枠の中に天守閣がぴったり入りました。狙って作られた眺めだと思います。

MIRAIZAは、もとは軍の司令部でした

夜のMIRAIZA大阪城。石造りの重厚な建物が照明で照らされている
MIRAIZA大阪城。ジャズが流れていました

19時30分、MIRAIZA大阪城の前を通りました。渋いジャズが流れていて、いい雰囲気です。

この建物、来歴がなかなかです。

1931年(昭和6年)に、陸軍の第四師団司令部庁舎として本丸に建てられました。戦後の1948年から1958年までは大阪市警視庁本部と大阪府警察本部が入り、1960年からは大阪市立博物館。2001年3月に大阪歴史博物館ができて閉館し、2017年秋から複合施設「MIRAIZA大阪城」になっています(大阪城天守閣・大阪城公園の情報サイト)。

司令部から警察、博物館を経て、いまはレストランとショップです。90年で用途が4回変わっています。

「残念石」という名前の石があった

石に取り付けられた黒い説明板。「残念石」という題で由来が刻まれている
「残念石」。名前がそのまま説明になっています

19時34分。天守閣の前に大きな石が置いてあって、説明板がついていました。

「残念石」

説明板によると、元和6年(1620年)から始まった大坂城の修築のとき、天領だった小豆島(香川県)で石が大量に切り出されました。ところが、割られたまま使われずに残った石が数多くありました。石垣の用材になるという念願がかなわなかった石。だから「残念石」です。

この場所に置かれている石は、筑前・黒田長政の石切丁場で見つかったものだそうです。小豆島青年会議所の創立10周年記念事業として、大阪青年会議所と一緒に小豆島から運んで据えたもので、説明板の日付は昭和56年(1981年)7月19日になっています。

小豆島の側にも、この石を集めた場所があります。土庄町の道の駅「大坂城残石記念公園」で、約400年前に切り出されて使われないまま放置された石を展示しています。瀬戸内の花崗岩が大坂城の石垣や日本銀行本店本館などに使われたことは、「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島」として日本遺産にも認定されています(土庄町)。

400年前に切られて、使われなくて、そのまま島に置かれて、それを1981年に運んできて、いま大阪城の前に座っている。残念石という名前はついていますが、けっこういい人生(石生)だと思います。

ちなみに、説明板の表記は「大坂城」です。江戸時代までは「坂」の字を使っていました。以前旧淀川を走ったときにも、寝屋川に架かる「大坂橋」で同じ字に出会っています。

いつも見ている城を、あらためて見る

ライトアップされた大阪城天守閣。白い壁が夜空に浮かび上がっている
美白やね、あなた

19時35分、天守閣。ライトアップされていて、白い壁がきれいに浮かんでいます。

大阪城なんて、いつも見ているはずの建物です。それでも改めて向き合うと、かっこいいなと思いました。身近なものも見直してみると新しい発見があるんだな、と大阪城から学びました。

iPhoneの夜モードで遊ぶ

夜の植え込みに咲く紫の花。暗いはずの場所が明るく写り、葉の緑まで見えている
この画が、夜に撮れます
同じ植え込みを普通に撮った写真。全体が暗く、花の色もくすんでいる
こちらが無修正版。同じ場所です

20時ちょうど、道端の植え込みに紫の花が咲いていました。上が夜モードで撮ったもの、下が普通に撮ったものです。

同じ場所、同じ時間で、この差です。目で見えているのは下のほうなので、上は「見えていないものが写っている」ことになります。

夜の梅の木。細い枝にピンクの花がまばらに咲いている
梅も残っていました

20時4分、梅も見られました。桜が7分咲きの時期に梅がまだ咲いているのは、少し得した気分です。

20時7分、ゴール。1時間ちょっとの散歩でした。

この8日後に、緊急事態宣言が出ます

この日は2020年3月30日です。緊急事態宣言が出るのは、この8日後の4月7日でした(参議院「『緊急事態宣言』をめぐる経緯と課題」)。

当時は「自粛ムード」という言い方をしていて、何がだめで何がいいのかがはっきりしていませんでした。人の集まる花見はやめよう、という空気だけがありました。だから一人で、夜に、歩きながら見る。そういう花見になりました。

結果として、静かで、桜がきれいで、残念石という石を知って、いつも見ている城を改めて見上げることになりました。ストレスをためないように、季節はちゃんと楽しんだほうがいいと思います。

まとめ

  • 2020年3月30日の夜、大阪城公園を3.0km、1時間4分歩きました。桜は7分咲き
  • 天守閣前の「残念石」は、元和6年(1620年)からの大坂城修築で小豆島から切り出され、石垣に使われなかった石です
  • いまここにある石は、1981年に小豆島青年会議所と大阪青年会議所が小豆島から運んで据えたものです
  • MIRAIZA大阪城の建物は1931年築の旧第四師団司令部庁舎。警察本部、大阪市立博物館を経て2017年秋から現在の形です
  • 夜の桜は昼と表情が違います。人が少ない時間に歩くのもおすすめです

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