【奈良】東生駒から法隆寺へ12.6km。矢田丘陵は夏でも走りやすかった

2020年8月2日、奈良の矢田丘陵を走ってきました。

東生駒駅から尾根をたどって、ゴールは法隆寺。とにかく暑い日でしたが、トレイルに入ると、なんだか涼しかったんです。

急な登りがほとんど無くて、走りやすい。奈良にこんな道があったのかと思いました。

目次

コースデータ

矢田山・神武峯・松尾山(矢田丘陵)/奈良県生駒市・大和郡山市・斑鳩町
日付2020年8月2日(日)
ルート東生駒駅〜椚峠〜神武峯〜榁木山〜榁木峠〜矢田山〜頂上展望台〜矢田峠〜国見台展望台〜松尾山〜松尾寺〜法隆寺
距離12.6km
のぼり/くだり565m/641m
行動時間3時間42分(8:03〜11:45/うち休憩17分)
コース定数18(ふつう)/標準タイム5時間16分
標高56m〜347m(GPSの記録)
天気晴れ
種別トレイルランニング
Download file: withmountain_20200802.gpx

矢田丘陵は、とにかく走りやすい

8時3分、近鉄の東生駒駅からスタート。10分ほど街を走って、8時19分にはもう山道です。

緑の木々に囲まれた土の登山道に、木漏れ日が落ちている
木漏れ日が良い感じ

8時32分。この道です。

幅があって、傾斜が緩くて、土がやわらかい。走るために作られたわけではないのに、走りやすい道でした。

矢田丘陵は奈良盆地の北西にある丘陵で、奈良市・大和郡山市・生駒市・斑鳩町・平群町にまたがっています。南北19km、東西6kmと南北に細長い地形で、最高地点は約340m。尾根沿いに「矢田丘陵遊歩道」が整備されていて、頂上展望台や国見展望台、休憩所が置かれています(Wikipedia「矢田丘陵」)。

南北19kmということは、この日走った12.6kmでも縦断はしていません。往復したらいい練習になりそうだな、と走りながら考えていました。

細い竹が密に立ち並ぶ竹林の中を抜けていく登山道
竹は鮮やかで美しい

9時9分、榁木山のあたり。竹林に入りました。

夏の竹は色が濃い。緑がきついくらいで、真上からの日差しも竹が半分ほど止めてくれます。この日「トレイルは涼しげ」と感じたのは、こういう区間があったからだと思います。

矢田山の山頂は、立入禁止でした

9時34分、矢田山に到着。ここで少し困りました。

三角点が見つからないんです。それどころか、山頂の休憩所も、その先の頂上展望台も、黄色いテープで立入禁止になっていました。

理由は書いてありませんでした。老朽化なのか、この年の事情なのかは分かりません。展望台に登れないので、矢田山では景色を見ないまま通過することになりました。

木々の間から見下ろす奈良盆地の街並みと、うっすら曇った空
奈良方面。意外と高い

10時3分、国見台展望台。こちらは登れました。

奈良盆地が一面に見えます。標高は300mちょっとしかないのに、意外と高い。丘陵といっても、平野からいきなり立ち上がっているぶん、眺めは山らしくなります。

コンクリートの段の上を歩く、体の光沢が強い黒っぽいトカゲ
トカゲ。最初はカナヘビだと思っていました

10時27分、松尾寺の手前。足元にいました。

撮った時はカナヘビだと思っていたのですが、あとで教えてもらったところニホントカゲでした。見分け方のひとつが尾の長さで、ニホントカゲの尾は全長の半分ほど、ニホンカナヘビは全長の3分の2ほどあって細長く見えるそうです(広島大学デジタル博物館)。言われてみれば、この子は尾が短めです。

この直後にはサワガニにも会いました。低山でも、水気のある谷筋には生き物がいます。

松尾寺で「厄攘」と書いてきた

松尾寺の山門と、その奥へ続く石段の参道。門には白い幕がかかっている
松尾寺の参道

10時29分、松尾寺に到着。

大和郡山市山田町にあるお寺です。舎人親王が養老2年(718年)に、『日本書紀』の完成と自分の42歳の厄除けを祈願して創建したと伝わります。厄除け寺としては日本最古とされていて、本尊の木造千手観音立像は「厄除け観音」として知られています(奈良県観光公式サイト)。

境内に鉢植えでずらりと並べられた白いユリの花
松尾寺のゆり

境内にはユリが並んでいました。

松尾寺は花のお寺でもあります。バラは5月に無料公開され、6月下旬ごろからは約5,000輪のカサブランカが咲くそうです(奈良県観光公式サイト)。8月2日でもまだ咲き残っていました。

黒い台の上に置かれた半紙に、筆で「厄攘」と書かれている。硯と筆、案内の立て札
コロナ退散! と願いながら一筆

そして、この日はちょうど「染筆『厄攘』みんなで書こう百萬枚」という取り組みが行われていました。

「厄攘(やくじょう)」とは厄を盗むこと。「厄攘」と書いて奉納すると、日本最古の厄除霊場である松尾寺に厄を盗んでもらえる、というものです。何枚でも奉納でき、自宅で書いたものを持参してもいい。参加は無料です(月刊大和路ならら)。

厄除けを「祓う」ではなく「盗んでもらう」と言うのが面白いところです。こちらから差し出すのではなく、お寺が持っていってくれる。

2020年8月です。書くことはひとつしかありませんでした。コロナ退散を願って一筆。さあ、気の済むまで盗んでください。

田んぼの道を抜けて、法隆寺へ

ガードレールの向こうに広がる青々とした田んぼと、その奥の緑の丘
田んぼがキレイだー

10時46分に松尾寺を出て、山を下りると田んぼでした。

11時10分。8月の稲は背が伸びて、色が濃い。ここは斑鳩の里です。

山を下りたらすぐ住宅地、という道が多いなかで、こういう景色が残っているのはいいものです。田舎を思い出しました。

「法隆寺」と刻まれた石の寺号標と、その奥に見える五重塔と金堂の屋根
法隆寺、着

11時36分、法隆寺に到着。

「法隆寺地域の仏教建造物」は1993年に世界文化遺産に登録されています。構成資産は法隆寺と法起寺。7世紀に造営が始まり、現存する世界最古の木造建築が数多く残っています。今の伽藍のうち西院は7世紀後半から8世紀初頭の再建、東院は8世紀前半の建設です(文化庁 文化遺産オンライン)。

法隆寺の伽藍を背に立つ2人のランナー。プライバシー保護のため顔にぼかしを入れています
法隆寺バックにドヤ!(顔にぼかしを入れています)

法隆寺に来たのは、修学旅行以来でした。

あのときはバスで来て、説明を聞いて、写真を撮って帰ったと思います。今回は12.6km走って、汗だくで、格好はランニングウェアです。同じ場所でも、来かたが変わるとまったく違って見えました。

夏の低山なら、丘陵を走るのがいい

12.6km、のぼり565m、3時間42分。コース定数18の「ふつう」です。

同じ夏に奈良の低山を何本か走りましたが、階段の多い山では暑さにやられています。それに比べると、この日はずいぶん楽でした。違いは傾斜と、木の密度だと思います。

矢田丘陵は、標高300m前後の尾根がずっと続きます。急な登りが少ないので、心拍が上がりきらない。おまけに尾根の上まで木が茂っているので、直射日光がほとんど当たりません。夏に走るなら、標高より「木陰が続くかどうか」のほうが効くのだと分かりました。

それと、東生駒駅から法隆寺駅まで、両端が駅というのも走りやすさの一因です。車の回収を考えなくていい。

お寺も、展望台も、田んぼも、トカゲもある。走り終わって11時45分なので、帰って昼寝までできました。

まとめ

  • 東生駒駅から矢田丘陵の尾根をたどって法隆寺へ。12.6km・のぼり565m・3時間42分。コース定数18の「ふつう」
  • 矢田丘陵は奈良盆地の北西にある南北19kmの細長い丘陵。最高地点は約340mで、尾根沿いに遊歩道が整備されています
  • 急登が少なく、木陰が続くので夏でも走りやすいコースでした
  • 2020年8月時点では、矢田山の休憩所と頂上展望台が立入禁止になっていました(理由の表示はなし)。国見台展望台は登れます
  • 松尾寺は舎人親王が養老2年(718年)に創建したと伝わる、日本最古の厄除霊場
  • 「厄攘(やくじょう)」とは厄を盗むこと。書いて奉納すると松尾寺に厄を盗んでもらえます。参加は無料
  • 松尾寺は花の寺でもあり、5月はバラ、6月下旬からは約5,000輪のカサブランカが咲きます
  • 法隆寺を含む「法隆寺地域の仏教建造物」は1993年に世界文化遺産に登録されました
  • 両端が駅なので、電車で行って電車で帰れます

次は往復してみたいです。25kmくらいになりますが、この道なら走れそうな気がします。

YAMAP記事はコチラ

矢田丘陵を駆け法隆寺へ / 山走男さんの矢田山・神武峯・松尾山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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